●総合大学(University)や単科大学(College)がこれにあたります。
取得可能学位 - 学士号
理数系<B.S.(Bachelor of Science)>
文科系<B.A.(Bachelor of Arts)>
TOEFL - 平均500点から(不問のところもある。)
GPA - 平均3.0(不問のところもある。)
●総合大学
総合大学はユニバーシティ(University)と呼ばれ、州が予算を出す公立大学と、学生の授業料や寄付で運営される私立大学がある。
○私立総合大学
アイビー・リーグがその代表で、元々リベラルアーツ・カレッジだった大学が大学院を持ち、組織や設備を増やすことで巨大化した大学。ハーバード大学やスタンフォード大学、コロンビア大学などが有名。
○州立総合大学
州民のために作られた実学志向の大学だったものが原点で、州内で中枢となる教育機関である。UCLAやカリフォルニア大学バークレー校などを含むカリフォルニア大学郡など、アジア人が多い大学は日本人にとっても馴染みがあり、有名。
・多彩な専攻分野や学位プログラムを提供している。
・日本で学べない分野も数多くある。
・途中で専攻分野を変えたり、関連分野で副専攻(Minor)を持ったり、ダブルメジャー(Double Major)で同時に2つの分野を専攻することも可能である。

私立の学生数500人~2000人で全寮制の大学。教会から発展したものが多く、知識人や知的エリートの集中的養成の役割を担ってきた。最近では少数精鋭という教育条件と、キャンパスの自然環境の豊かさから、アッパーミドルクラス(日本の中産階級の家庭に似ている階層)の子弟が多い。女子大学も多く、東部に名門校が集中している。通常、学部のみの構成である。
日本国内では同様の高等教育機関が非常に少ないためあまり認知されていないが、アメリカでは大学ランキングにリベラルアーツ・カレッジ部門が設けられるほどのポピュラーな形態である。
・学費が高い。
・少人数制で学生に対するケアが行き届いている。
・田舎や郊外にキャンパスを構える大学が多い。
・寮や設備の面など勉学の環境は非常に整っている。
●単科大学(College)
ビジネス、音楽・アート・ダンス等の芸術系、建築、エンジニアリング、看護学等の専門分野の教育を提供している大学のことです。ジュリアード音楽院やファッション工科大学などが有名です。
・非常に専門性の高いクラスを提供している。
・学びたいと考えている専門分野が明確な学生向き。
・入学に際して能力・技能を示す作品提出やオーディションが必要な場合がある。

■リベラル・アーツ・カレッジの特色
リベラル・アーツ・カレッジでは、リベラル・アーツの伝統と理念に基づき、一般に少人数体制による教育が行われる。少人数指導の中で基礎的な教養を磨くとともに、物の考え方を養うことに重点を置いている点で、専門の学科や職業課程と対比される。このため、専門分野について研鑽するには、学部卒業後に大学院や専門職大学院などへ進学することになる。例えば、専攻分野を問わず、所定科目の単位を取得して4年制大学の学部を卒業すれば、大学院レベルであるメディカル・スクールや、ロー・スクールへ進学することができるといった仕組みである。こうしたリベラル・アーツ・カレッジのほとんどは私立大学で、学生数が1,000人から2,000人程度の小規模な学校が多い(ハーバード大学の学部生数は6,500人程度)。学生1人あたりに掛かる教育経費が高いため、総じて学費は高い。学士課程教育のみを行い、大学院を持たない大学も少なくない。学生たちは、人文科学・自然科学・社会科学にわたる諸分野のなかから様々な講座を履修し、専攻を選択する。文科系の講座では、多くの文献を短期間に読みこなすといった課題が多い。また、美術や音楽の本格的な実技講座が開講される大学も少なくない。多くの学校では、主専攻(メジャー)と副専攻(マイナー)の2つのコースを履修する。
歴史的経緯から古くからあるリベラル・アーツ・カレッジの多くは東部に存在しているが、州立大学に名門校が多いとされる西部にも一定数存在している。リベラル・アーツ・カレッジの中には女子大学も存在し、ヒラリー・クリントンが卒業したウェルズリー大学もそのひとつである。
■リベラル・アーツ・カレッジの学生の様子
リベラル・アーツカレッジは人口数千人から数万人の地方都市にあり、また少人数教育を可能にするために、通常は全寮制を取っている。そのため、毎日の学生生活のほとんど全てがキャンパス内で完結する。リベラル・アーツ・カレッジには、少人数制ゆえに学生に対する面倒見がよい、都会的な刺激が少ないため勉強に集中できる、などのメリットがある。また、様々な専攻・副専攻を履修することが可能なため、学生自身が自らの進路を考える機会を提供するという機能も果している。
学生の親にとっても、都会より治安もよく、寮に看護師や警備員が在中しているリベラル・アーツ・カレッジは、安心して子どもを任せられるとの評判がある。特にアッパーミドル階級(日本で言う中産階級)の親の中には、子どもが自らの将来をゆっくり考えるために大自然の中で勉学に励むことが、社会へ出るための大切な訓練であるとして高く評価している人々もいると言われる。
このように、リベラル・アーツ・カレッジはアメリカにおけるアッパーミドル階級の価値観を大きく反映しており、実際にアッパーミドルクラス出身の学生は多い。もっとも多くの大学は、広報活動や奨学金制度などを通じて、人種的マイノリティーを含む社会・経済的弱者層に属する学生の受け入れにも熱心である。実際、奨学金を得ている学生が半数を超える学校も多い。
引用元:Wikipedia